1書体ずつ購入できるお手頃なフォント
Fontrouter LTの設定(ノキアS60) 応用編」の続編ですが、遅くなりましてすみません。

今回は予告どおり、「Fontrouter LT」で利用可能な有料フォントをご紹介します。

ダイナコムウェア」の販売する「ダイナフォント」なのですが、通常、有料フォントと言えば、複数の書体がセットになった高価なものが多いのですが、ここのフォントは1書体ずつ購入できるのが特徴です。

実は昔比べて価格が上がってしまっていて、魅力は半減しているのですが、それでもお手頃な価格でしょう。

ここでは、Windows用、Mac用のフォントを販売していますが、Nokiaの携帯電話では、Windows用のフォントが利用できます。


では、「ノキア 5730 XpressMusic」で「DF平成ゴシック体W5」と言う書体を使ってみます。

フォントの置き換えには、「FontRouter for Symbian」を使用しました。

リスクが伴う作業なので、自己責任でお願いします。

なお、「DF平成ゴシック体W5」には、「DF平成ゴシック」、「DFG平成ゴシック」、「DFP平成ゴシック」の3つの書体が含まれています。

・DF平成ゴシック
DFHSGothic_W5 メニュー

DFHSGothic_W5 SMS

・FontRouter.iniの変更点
*=*



*=DFHSGothic-W5:Y3

に変更。

・DFG平成ゴシック
DFGHSGothic_w5 メニュー

DFGHSGothic_w5 SMS

・FontRouter.iniの変更点
*=*



*=DFGHSGothic-W5:Y3

に変更。

・DFP平成ゴシック
DFPHSGothic_W5 メニュー

DFPHSGothic_W5 SMS

・FontRouter.iniの変更点
*=*



*=DFPHSGothic-W5:Y3

に変更。

【関連記事】
Fontrouter LTの設定(ノキアS60) 応用編 2009/11/29
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Fontrouter LTの設定(ノキアS60) 応用編
今回は「Fontrouter LTでフォントを置き換える(ノキアS60)」の続編になりますが、前記事の「ファイルマネージャーとテキストエディタのインストール(ノキアS60)」でインストールしたアプリも活用します。

いつものように例として「ノキア 5730 XpressMusic」を使用します。

前に書いたとおり、日本語、中国語の両方の文字を含むフォントで置き換え、日本語も中国語も美しく表示しようと言うのが今回の趣旨です。

フォントの置き換えには「FontRouter LT」を使いますが、リスクが伴う作業なので、自己責任でお願いします。


まず、予めインストールされているフォントのファイル名やフォント名を知っておくと便利です。


フォントファイルの確認には、前記事でインストールした「ActiveFile」を使います。

フォントファイルは、Zドライブの「\resource\Fonts」フォルダに収められていますので、ここを参照してみましょう。

Zドライブ上のフォント

私の「ノキア 5730 XpressMusic」の場合は、

・nosnr60.ttf
・nssb60.ttf
・nstsb60.ttf
・S60SC.ccc
・S60TCHK.ccc
・S60ZDIGI.ttf

の6つのフォントファイルが収まっています。

ちなみに「ActiveFile」を使って、これらのフォントを外部メモリなどにコピーすれば、間接的にPCにもコピーできます。

フォントの詳細を知るにはPCにコピーした方が便利ですが、Zドライブは、大切なシステム領域なので、操作は慎重に!


PCのコピーしたファンとファイルをダブルクリックするとフォントの詳細が表示されます。

PC上でフォントを開く

1つのファイルに複数の書体を含む場合もありますが、その場合は画面上のボタンで切り替えられます。

フォント名が表示されますが、「FontRouter LT」の設定では、これが重要になります。
ただし、日本語フォントの場合、フォント名が日本語で表示されてしまいます。
(「FontRouter LT」では、アルファベット表記のフォント名が必要。)

このような場合は、一旦、そのフォントを「FontRouter LT」で置き換えフォントに使ってしまってから、前記事でインストールした「py60tex」を使うと良いでしょう。

「py60tex」を起動し「Options」->「設定」の「表示」タブを開きます。

py60texのフォント選択

ここに「フォト選択」という項目がありますが、ここで読み込まれているフォントの一覧(フォント名)が確認できます。

py60tex フォントの一覧

ファイル名とフォント名の紐付けがされている訳ではありませんが、大体、予想できますね。

ちなみに「py60tex」のフォント選択機能を使えば、フォントに含まれる文字もある程度特定できます。
例えば、日本語で何か入力して、フォントを切り替えたときに、文字化けしてしまったら、このフォントには日本語の文字は含まれていない事になります。


それから、あえて書きませんでしたが、「FontRouter LT」をGUI画面で設定するツールである「FontRouterMan」というアプリでも読み込まれているフォントのフォント名が確認できます。

現状、「FontRouterMan」は、「FontRouter.LT.for.v9.Build20071109」にしか対応していないのご注意を。

FontRouterManの画面1

これを使えば、設定ファイル「fontrouter.ini」をエディタで編集する必要が無くなり、GUI画面上で同様の設定が出来るようになります。

FontRouterManの画面2

「FontMap」を追加することもできますんね。

FontRouterManの画面3

読み込まれているフォントのフォント名を確認するには「Options」->「Font Installed」を実行します。

FontRouterMan インストールフォントの確認

読み込まれているフォントのフォント名一覧が表示されます。

FontRouterMan インストールフォントの一覧

この一覧は、「CopyList」を実行するとクリップボードにコピーでき、再利用もし易くなっています。


前置きが長くなりましたが、これらの情報は「FontRouter LT」の設定で役に立ちます。

では、本題に移ります。

今回の作業目的を思い出しておきましょう。

「日本語も中国語も美しく表示する」でしたね。


日本語と中国語両方OKな、フリーのフォントが在るのかと言う点が問題ですが、ちゃんとありますよ。

ブログ「こばこのひみつ」で配布されている「Symbian S60 3rd用フォント」です。

ここでは、フリーの合成フォントが色々と配布されています。

どの日本語フォントも見やすく、縮小サイズも配布されているので、置き換えに便利ですね。

今回は、日本語だけでなく、中国語も表示したいと言う目的があるので、以前ご紹介した「M+」フォントとフリーの中国語フォント「Wen Quan Yi」の合成フォントである「M_1P_WenQuanYiZenHei.zip」を利用させて頂きました。


このフォント、縮小版を使えば、複雑な設定をしなくとも綺麗に表示できるのですが、今回は、あえて縮小されていないフォントファイルを使います。

「fontrouter.ini」の設定は、下記の通りです。変更点だけ、抜き出しています。


まず、

DisableFontFile=Z:\Resource\Fonts\S60SC.ccc
DisableFontFile=Z:\Resource\Fonts\S60TCHK.ccc


の2行を追加。

元々インストールされていた(日本語を含む)中国語フォントは使わないので、読み込まないようにしました。


ExtraFontFile=\Data\Fonts\*.*




ExtraFontFile=\Data\Fonts\M+1P+WenQuanYiZenHei.ttf


に変更。

ファイルを明示的に指定しました。
元の設定でも問題ないのですが、こうしておけば、複数のフォントファイルを置いても大丈夫です。

「FontMap」に以下を追加。

Nokia Sans S60=
Nokia Sans TitleSmBd S60=
*@12=*@14:AY0W0L0Z100C100
*@14=*@14:AY0W0L0Z100C100
*@16=*@14:AY0W0L0Z100C100
*@18=*@15:AY0W0L0Z100C100
*@20=*@17:AY0W0L0Z100C100
*@24=*@21:AY0W0L0Z100C100


最初の2行で、元々インストールされている「Nokia Sans S60」、「Nokia Sans TitleSmBd S60」は、「FontRouter LT」の処理から外し、呼び出された時は、そのまま表示されるようにしました。

残りの設定で、文字の大きさのバランスを取っているのですが、前にも書いたとおり「Global zoom(Z)」を使うと、「N-GAGE」が起動しなくなるので、フォントサイズを指定してサイズを変更しています。

場所によって、使われるフォントのサイズは、大体、決まっているので、特定のサイズで呼び出しに対して、別のサイズで表示するようにして、文字の大きさのバランスを取っています。

ちなみに明示的にフォント名を指定せずに「*」としたのは、指定した場合、上手く機能しなかったためです。

どうも「システム」に使われるフォントに関しては、「フォント名」ではなく「システムフォント」と言った別の呼称で呼び出しが行われているような感じがします。

それから

*=*




*=*:AY0W0L0Z100C100



に変更。
ここは、他の「FontMap」の記述から漏れたものの処理になります。
元の記述のままでも問題ないはずですが、一応、他の設定とパラメーターを揃えてみました。


さて、表示はと言うとメニューは、こんな感じになります。

メニュー M+1P+WenQuanYiZenHei

日本語のSMSの表示も問題ないようです。

日本語SMS M+1P+WenQuanYiZenHei

中国語のSMSも、この通り。

中国語SMS M+1P+WenQuanYiZenHei

これは、簡体字ですが、繁体字も大丈夫です。

フォントに関しては、これで目的を果たしましたが、次回もフォントのお話の予定。

色々とフリーの日本語フォントをご紹介しましたが、次回は、有料の日本語フォントをご紹介したいと思います。

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ファイルマネージャーとテキストエディタのインストール(ノキアS60)
さて、このシリーズもノキア製携帯電話の日本語化のお話に突入しておりますが、今回は、ちょっと横道にそれます。

とは言え「Fontrouter LTの設定(ノキアS60)」とも関連のある話です。

今回は、ファイルマネージャーとテキストエディタのインストールです。
フォントの置き換えなどの作業もそうですが、ファイルマネージャーとテキストエディタは、何かと重宝します。

「ファイルマネージャーは、標準の機能として存在するじゃなか?」とお思いかもしれませんが、標準のファイルマネジャーは、制限が多く、アクセスや操作ができない領域が存在します。

今回ご紹介するファイルマネージャーは、制限領域にもアクセスできるものですが、その分、操作を誤れば、思わぬ不具合を招きかねません。

いつも言っておりますが、作業は自己責任でお願いします。

今回も例として「5730 XpressMusic」を使用していますが、勿論、他のモデルにも応用できる内容です。


1.ファイルマネジャーのインストール

一口にファイルマネージャーと言っても様々なものがありますが、ここでご紹介するのは「ActiveFile」というフリーのファイルマネージャーです。

「Basic capabilities」、「Extended capabilities」、「Manufacturer capabilities」の3種類がありますが、「Basic capabilities」で良いと思います。

「Extended capabilities」、「Manufacturer capabilities」は、「Basic capabilities」では出来ない操作も可能ですが、インストールファイルは、サインされていません。

Symbianアプリのインストール手順で簡単にインストールできますので、インストールしてみましょう。

「ActiveFile」は、本体メモリ(C:)、外部メモリ(E:)だけでなく、D、Zドライブと言った制限領域にもアクセスできます。

ActiveFileの基本画面

Inboxや実行中のプロセスやタスクまで参照でき、これらを操作できるのが特徴です。


設定にもよりますが、2画面(パネル)構成で、それぞれを切り替えて、同時に使うことができます。
下の画面は、もう1つのパネル。画面右上の表示で「Pane#2」となっていますね。

ActiveFileのパネル2

それぞれの画面で別の領域を参照できますので、何かと便利です。
画面(パネル)の切り替えは、「※」キーで行います。

ナビゲーションキーの左右のボタンで、フォルダの階層を移動でき、操作も快適です。


機能はファイルマネージャーの領域を超えており、メッセージエクスプローラー、スクリーンキャプチャ機能、バッテリーモニター、メモリーモニターの機能も備えています。

ActiveFileのToolsメニュー

アリバイ用なのか、あたかも自分が受信したように見えるSMSをInbox内に作成できる怪しげな機能も・・・。


「Misc」メニューからは、自身のハードウェアに関する情報が参照できます。

ActiveFileのMiscメニュー


標準の設定では、コピー&ペーストの機能が、コピーしたファイルを、もう1つ画面で開いている領域にペーストする動作になっています。

Copymodeの設定

違和感がある場合は、「Options」->「Settings」->「General」の「Copy mode」を「Paste」に変えると良いでしょう。

これで普通にコピー&ペーストできます。


以上、ActiveFileのご紹介でしたが、同じく高機能なフリーのファイルマネジャーとしては「Y-Browser」も有名ですね。

こちらはプラグインで、機能強化できます。


2.テキストエディタのインストール

続いてテキストエディタのご紹介。

テキストエディタがあれば、「FontRouter LT」の設定ファイル「FontRouter.ini」などを直接、携帯電話上で編集でき、大変便利です。

テキストエディタとしては「py60tex」が良いでしょう。

開発された方が、日本人と言うこともあってメニューの日本語表示が可能です。
(反面、日本語が表示できない携帯電話では化けますよ。)

py60texの基本画面

このアプリは「Python」という言語で記述されているため、ややインストール手順が複雑になりますが、配布ページで詳しく説明されているんで大丈夫でしょう。

「py60tex」は、Unicode(utf-8)のテキストファイルの他に「SJIS」のテキストファイルも扱えますので、日本語環境では重宝するアプリです。

py60texの編集モード

アプリとしては、シンプルな部類ですが、その分応用範囲も広いので、色々と活用方法を考えて見て下さい。

ナビゲーションキー中央のボタンで、モードの切り替えができます。

py60texのジャンプモード

「ジャンプ移動モード」は、ナビゲーションキーで、一気に文末、行末に移動できますので、モードを切り替えながら編集すると作業効率がアップするでしょう。

同じテキストファイルをPCとpy60texの両方で編集するケースがある場合は、「Options」->「設定」の「全般」タブにある「改行コード」を「CRLF」に変更しておけば、PC、py60texの改行コードが統一できます。

改行コードの設定

これをやっておかないと、改行が変になりますよ。


今回は、流れとしてはイレギュラーでしたが、次回からは日本語化の話に戻ります。


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Fontrouter LTの設定(ノキアS60)
Fontrouter LTでフォントを置き換える(ノキアS60)」の続編。

最近、いつも言ってますが、リスクが伴う作業なので、自己責任でお願いします。
脅しではなく、実際、多少の問題が発生します。(笑)

いつもの通り「5730 XpressMusic」での例ですが、勿論、他のモデルにも応用できる内容です。


今回は、具体的にフリーフォントを使って例を上げながら、「Fontrouter LT」の設定について解説します。

まず、前提として

・出荷時に本体にインストールされているフォントのファイル名を知らない。
・出荷時に本体にインストールされているフォント名を知らない。

としておきます。

これらが分かれば、より高度な設定が可能なのですが、これらを把握するには別にツールが必要になります。

ここでは、次にステップの宿題にしておきましょう。


1.設定ファイル「FontRouter.ini」

「Fontrouter LT」を外部メモリ(E)にインストールすると、外部メモリ(E)の「\Data\Fonts\」フォルダの中に「FontRouter.ini」と言うファイルができます。

これが設定ファイルです。

USBケーブルでPCと繋ぎ、「Nokia PC Suite」または「Mass Storage」として接続しても良いですし、メモリーカードを抜いてカードリーダーで読んでも構いません。

ともかく、PC上でこのファイルを「メモ帳」などのエディタで開いてみてください。
弄る前に「FontRouter.ini」のコピー作成しておくと、編集に失敗したときに便利ですね。

色々、書かれていますが、殆どがコメントです。

まず、ON、OFF制御。

Enable=1


の行を

Enable=0


に変えると「Fontrouter LT」が無効になります。


続いて、ログレベルの制御。

LogLevel=4


本体メモリ(Phome memory)上に「\Logs\FontRouter」というフォルダを作る必要がありますが、フォルダ作成は、標準のファイルマネージャーでOKです。

もっとも作らなくても大きな問題はないように思いますが、作っておいたほうが安心。

LogLevel=0


と変更するとログを取らなくなるようです。


フォントのギザギザ感を軽減するアンチエイリアシングの設定もあります。

ForceAntiAliased=4


デフォルトの設定「4」では、強制的にアンチエイリアシングが掛かります。

アンチエイリアシングは、後述する「FontMap」でも指定できますので、ここで指定する必要はありません。


デフォルトでは、コメントアウトされていますが、読み込まないフォントの指定もできます。

;DisableFontFile=Z:\Resource\Fonts\S60SC.ccc
;DisableFontFile=S60TCHK.ccc


ここを

DisableFontFile=Z:\Resource\Fonts\S60SC.ccc
DisableFontFile=Z:\Resource\Fonts\S60TCHK.ccc


とすれば、「S60SC.ccc」と「S60TCHK.ccc」と言うフォントは読み込みません。

置き換えてしまえば、不要な標準のフォントも出来るので、ここで指定すれば良いのですが、「標準のフォント名が分からない。」と言う前提で話を進めているので、今回は、パスします。


結構、重宝するのが、フォントの大きさを制御する「Global zoom」の設定。

ZoomRatio=100
ZoomMinSize=0
ZoomMaxSize=48


例えば、

ZoomRatio=90


とすると90%に縮小されます。
文字が大きすぎる時に便利です。

後述する「FontMap」でも指定できますので、ここでZoomを指定する必要はありません。

注意事項として「ZoomRatio=100」以外を指定すると「Nokia 5730 XpressMusic」では「N-Gage Ver.1.40(1557)」を起動しても直ぐに落ちると言う不具合が発生します。
他のモデルでも要注意ですよ。


続く、

Chroma=100


は、フォントの透明度の設定。
値は%で、値を小さくするほど、フォントが透けて見え難くなります。
使う場合は、適度に。

これも、後述する「FontMap」でも指定できますので・・・。


用意した置き換えフォントの指定は

ExtraFontFile=\Data\Fonts\*.*


でされてます。

デフォルトでは、「\Data\Fonts\」フォルダ以下のフォントファイルを全て読み込む設定になっています。

1つだけフォントファイルを置く場合はこれでOKですが、複数のファイルを置く場合は、必要なものを

ExtraFontFile=\Data\Fonts\Font.ttf




ExtraFontFile=E:\Data\Fonts\Font.ttf


と言った具合に指定すると良いでしょう。


さて、最後が「Fontrouter LT」のキモである「FontMap」。

[FontMap]以下の記述は、すべて「FontMap」に関する設定です。

「S60」に関係する設定だけ集めると

*=*
=*
Series 60 ZDigi=


となっています。

書式は

「A」=「B」

Aと言うフォントがシステムやアプリから呼び出された時は、Bというフォントで置き換えると言う意味になります。
つまり、「FontMap」で置き換えルールを決定しています。

ただし「フォント名」が分からないと指定できません。

しかし、標準の設定でも問題なく、

*=*


と言うルールでちゃんと置き換わります。

意味は、どんなフォントの呼び出しに対しても、あらゆるフォントを参照して置き換える。
つまり、システムやアプリがどんなフォントを呼び出したとしても、全てのフォントの中で最も優先度の高いフォントで置き換えます。

この場合、優先度が最も高いのが「E:\Data\Fonts\」以下のフォント。

「E:\Data\Fonts\」にフォントファイルを置いたので問題ないですね。


例外として、

Series 60 ZDigi=


の指定があるので、「Series 60 ZDigi」と言うフォントが呼ばれた場合は、そのまま「Series 60 ZDigi」が使われます。

この「=」で終わっている書式は、「Fontrouter LT」の制御下に置かないフォントの指定で、「Series 60 ZDigi」は、「Fontrouter LT」の置き換え制御から外れ、システムやアプリから呼ばれれば、そのまま「Series 60 ZDigi」が使われます。

機能上は、

Series 60 ZDigi=Series 60 ZDigi


と変わらないように思うかもしれませんが、この場合は「Fontrouter LT」の制御下に置いた上で、「Series 60 ZDigi」を「Series 60 ZDigi」で置き換えます。

「Series 60 ZDigi」は、1~9までの半角数字、A~Fまでの半角アルファベットの大文字のみ、一部記号を含むフォントで「Calculator」などで使われてますね。

デフォルト値は、こんな不思議なフォントの扱いは、システム任せたほうが良いと言う配慮でしょう。

それから、

=*


は、システムやアプリが明示的にフォントを指定して呼び出さなかった場合の設定でしょう。
つまり、「フォントは何でも良いから文字を表示して」みたいなリクエストに対するルールです。
この場合も、すべてのフォントを参照した上で、最も優先度の高いフォントで置き換わるように指定されていますね。

より高度な置き換えを行うためには、「@」でのフォントサイズの指定や「Y」や「Z」と言った便利なパラメーターの使い方もマスターする必要がありますが、こちらは具体例を上げながら説明します。

では、フリーフォントを使って具体的に説明しましょう。


2.フリーフォントを使った具体例

①IPAフォント

IPAフォントは、オープンソースのフリーフォントです。

拡張子が「otf」になっていますが、「ttf」に変更すれば使えました。

「IPAゴシック(ipag.otf)」を使用。

IPAゴシックで表示したメニュー

フォントの高さ(縦位置)がズレるので「Y」と言うパラメーターで補正。
大きさも95%に縮小してみました。

IPAゴシックで表示したSMS

・FontRouter.iniの変更点

*=*




*=*:Y5Z95


に変更。

パラメーター「Y」は、便利ですので、マスターしておきましょう。
ちなみに、このように「Z」を100以外の数値で指定した場合も、「N-Gage」が起動直後に落ちる問題が発生しました。


②M+フォント(OUTLINE)

M+フォントもオープンソースのフリーフォントですが、開発中のため不具合もあります。

表示できない文字があるのが難点。

「M+1P(mplus-1p-regular.ttf)」を使用。

M+1Pで表示したメニュー

大きさを90%に縮小してみました。

M+1Pで表示したSMS

・FontRouter.iniの変更点

*=*




*=*:Z90


に変更。


③M+とIPAの合成フォント

M+フォントのIPAフォントの派生フリーフォントで「M+ と IPAフォントの合成フォント」で公開されています。

「M+1P+IPAG(M+1P+IPAG.ttf)」を使用。

M+1P+IPAGで表示したメニュー

90%に縮小。

M+1P+IPAGで表示したSMS

・FontRouter.iniの変更点

*=*




*=*:Z90


に変更。


④梅フォント

梅フォントは、オープンソースのフリーフォントです。
完成度が高く、このフォントを利用している製品もあります。

しかし、何も設定しない状態だとズレが激しいです。

梅ゴシックで表示したメニュー

ズレ方が場所によって違うようにも見えます。

梅ゴシックで表示したSMS

一箇所を基準に「Y」で高さを補正すると

梅ゴシック 仮補正メニュー

見事にアイコン下のタイトルがが消えた。

梅ゴシック 仮補正SMS

全体的に微妙に変でしょう?

仕方ないので、表示場所によってフォントサイズが違うことを利用して補正してみます。

・FontRouter.iniの変更点

*=*




*@16=*@16:Y4Z90
*=*:Y-10Z90


に変更。

やってる事わかりますか?
フォントサイズ16で呼ばれたときだけ、例外的な設定でフォントを置き換えています。
その他は、高さを-10に補正し、90%縮小。

そうすると、

梅ゴシック 補正メニュー

随分と良くなりました。

梅ゴシック 補正SMS


色々なフリーフォントで設定を行いましたが如何でしたか?

例では、ゴシック系のフォントを使ってみましたが、文字の横幅が長すぎると感じる場合は、UIゴシック系のフォントを使うと良いと思います。


しかし、私は、満足できません。

どのフォントも素晴らしいとは思いますが、残念ながら簡体中国語の文字が表示できません。

日本語フォントですから当たり前ですが。

そうなんです。

贅沢ですが、どうしても日本語も簡体中国語も美しく表示したい。

と言うことで挑戦は続きます。


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Fontrouter LTでフォントを置き換える(ノキアS60)
ノキア製携帯電話(S40、S60)の日本語化とは」に続いて、今回はフォントを置き換えてみます。

フォントの置き換えが通用する可能性があるのは「S60」で、「S40」はダメですのでご注意を。

ちなみに、これからの作業は、ある程度のリスクが伴いますし、実際、不具合も発生します。
作業は、自己責任で。


使用するツールも市販の物ではなく、有志の方が開発したアプリケーションを使用する場合もありますし、アプリに証明書(サイン)がない場合もあります。
上手く行かないからと言って、クレームや質問攻めで、善意の開発者の方を困らせないように。
しかし、バグ報告は喜ばれると思います。

フォントの置き換えには、外部メモリの「Resorces\Fonts」にリネームしたフォントファイルを置くと言う手法もあるのですが、「5730 XpressMusic」では通用しなかったので、今回は「FontRouter for Symbian」というアプリを使ってみます。

まず、「FontRouter.LT.for.v9.Build20071109.unsigned.sis」をダウンロードしてください。

そうそう、「5730 XpressMusic」を例にしますので、Symbian9用を使いますが、Symbian6、7、8用もありますので。

ダウンロードは終わりましたか?
ダウンロードしたファイルのファイル名に「unsigned」とあることにお気づきでしょうか?

このアプリには、以前書いた記事で少し解説した証明書(サイン)がありません。

このまま幸運にもインストールできれば良いのですが、上手くいかない場合は、ファイルに自身でサインする必要があります。

これから、サインの手順を説明します。


1.FontRouter.LTに開発者サインする

これから行うサインは、「Developer Signed(開発者証明書)」と呼ばれるもので、本来はアプリの開発者が実際に実機にインストールしてテストを行うためのものです。
製品版などに付与されるものではありません。

また、申請したIMEIを持つ携帯電話のみでインストール可能となり、広く配布するようなアプリには向かないサインです。

Symbian Signed」というサイトの「Open Signed Online」と言うサービスを利用します。

このサービスは、手軽に利用できるため、制約も多く、「ケイパビリティ」も13個までとなっています。
と言うことで、セキュリティ上のリスクが高い機能を使うアプリにはサインできないのですが、「Fontrouter LT」には十分です。


①「Open Signed Online」にアクセスします。

②申請フォームに必要事項を入力します。

Open Signed Online

IMEI・・・携帯電話の待ち受け画面で「*#06#」と入力すると表示される15桁の番号。
Email・・・必ず、連絡を取れるアドレスを。
Application・・・先ほどダウンロードした「Fontrouter LT」のsisファイルを指定。

「Securty code」や「Accept legal argreement」も忘れずに。

③入力が終わったら「send」のボタンをクリック。

Open Signed Online SUCCESS画面

④暫くすると、申請したメールアドレス宛に確認のメールが送られてきますので、本文のリンク(確認URL)にアクセスします。

Open Signed Online 申請完了画面

以上で申請完了です。

⑤サインが終わると、サイン済みファイルのダウンロード先の案内メールが送信されますので、ファイルをダウンロードします。


2.Fontrouter LTをインストール

「Fontrouter LT」のインストールファイルの準備が終わったら、いよいよインストールです。
手順は、通常のSymbianアプリのインストールでOK。

ただし、インストール先は、外部メモリ(E)にして下さい。

万が一(と言うほど稀ではないですね・・・。)、「起動しない」、「画面が化ける」などのトラブルが発生した場合も、メモリーカードを抜けば、起動する可能性が高いですし、後述する「Fontrouter LT」の設定ファイルもPC上で編集できます。

「5730 XpressMusic」の場合は、インストール中に「この機種には適合していない」という警告が表示されましたが、そのまま継続すれば、無事インストールできました。


3.フォントを置き換える

「Fontrouter LT」をインストールしただけでは、見た目に変化はありません。

当たり前のことで、置き換え用のフォントファイルを用意する必要があるのです。

置き換えようのフォントファイルとしては、Windows用の「True Type Fontファイル(拡張子ttf)」ファイルが使えます。

加えて「True Type Collection Fontファイル(拡張子ttc)」も使える場合があります。

また、「Open Type Fontファイル(拡張子otf)」も、拡張子をttfに変更すれば使える場合があります。

ただし、「ttc」、「otf」の使える、使えないの条件は良く分かりません。

下手のフォントを入れると、画面が化けたり、ズレたりするので覚悟しておいて下さい。
その対策として外部メモリ(E)にインストールしたんですが・・・。

そうそう、日本語化を目的としているなら日本語を含むフォントでないといけませんよ。

フォントファイルが準備できましたか?
1つだけ準備してください。
では、置き換え用のフォントファイルをインストールしてみましょう。

ここでやる方法は、最も簡単な方法です。

作業の前にカードリーダーは用意したほうがいいですね。

①外部メモリ(E)の「\Data\Fonts\」フォルダに、フォントファイルを1つだけコピーします。

USBケーブルで繋いで「Nokia PC Suite」を使ったり、「Mass Strage」として認識させたた上でコピーしても良いですし、メモリーカードを抜いてカードリーダーを使ってもOKです。

②携帯電話の電源を入れなおします。(再起動)

③どうですか?うまく置き換わりましたか?

これで「Fontrouter LT」がシステムに割り込んで、コピーしたフォントに表示を置き換えてくれます。

初期設定では、文字のギザギザ感を軽減するアンチエイリアシングが有効で、標準アプリの「Calculator」などで使われるデジタル時計チックな「Series 60 ZDigi」と言うフォントのみは、置き換えずにそのまま使われます。

大概、そう簡単には、綺麗に置き換わらないのですよね。
(今、言うなとか怒らないように。)
ズレたり、文字が大きすぎたり、化けたり。

この危機を脱出するには、メモリーカードを携帯電話から抜いて、カードリーダーでコピーしたフォントファイルを削除すればOKです。

カードリーダーが無いなら、外部メモリ(E)の「\Data\Fonts\FontRouter.ini」というファイルを「FontRouter.ini.off」などと適当にリネームした上で、一旦、電源を入れ直し、起動したら「ファイルマネージャー」を利用して、コピーしたフォントファイルを削除し、続いてリネームした「FontRouter.ini」のファイル名を元に戻した上で、電源を入れ直せばインストール直後の状態に戻ります。

トラブルがない事が一番ですが、ともかく、復旧方法はマスターしておいた方が良いですよ。


実は、表示のズレや文字の大きさについては、「FontRouter.ini」の設定である程度対応できます。

文字化けは、フォントファイルの選択ミスなので、どうにもなりませんが・・・。

次回は、フリーのフォントのご紹介と「FontRouter.ini」の設定についてお話します。

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