ノキア製携帯電話(S40、S60)の日本語化とは
ノキア製携帯電話の「環境を整える」という趣旨でスタートした、このシリーズも、今回から、おそらく皆さんが最も興味のある話題である「日本語化」に突入します。

いよいよ「S60 3rd」モデルの「Nokia 5730 Xpress Music」を日本語化してゆきますよ。

まず、最初に「日本語化」とはどういった事か理解しましょう。


簡単に言ってしまえば「日本語化」とは「日本語が表示でき、日本語が入力できる」環境と言うことになるのでしょうが、そう話は簡単ではありません。


まず、日本語を表示するためには、日本語の文字を含むフォントが必要にります。

加えて日本語の入力環境(FEP)が無いと日本語の入力できません。

これだけでOKかと言うと、そう単純ではなく、一口に日本語といっても、PCや携帯電話の世界では、ただの「文字コード」に過ぎません。

ところが厄介な事に日本では、歴史的な背景から複数の「文字コード」が使われています。

日本語の文字コードとしては、JIS、SJIS、EUC、UTF-8などが一般的ですが、これだけでもかなりの数です。

例えば、日本語のウェブサイトは、SJIS、EUC、UTF-8で記述されることが多く、ブラウザーがこれらの文字コードのエンコードに対応していなければ、日本語のフォントが導入されていても日本語は表示できません。

また、Eメールも同様で、JIS、UTF-8などの文字コードが使われています。
文字のエンコードは、送信者が(普通は自動的に)指定するので、受信した側では、メールクライアントが、これらのエンコードに対応していないと日本語は表示できません。

つまり日本語化とは

①日本語の文字が含まれるフォントを導入する
②日本語の入力環境(FEP)を整える
③日本語のエンコード(JIS、SJIS、EUCなど)環境を整える

と言うことになります。

しかし、完璧な日本語化は難しいですね。

全てのアプリケーションで問題なく、日本語を扱えるようにするには、OSの日本語版を作る事になりますから、簡単ではないことが分かると思います。

特に③が厄介で、ブラウザ(ウェブサイト閲覧)とEメールの日本語表示で支障が出ない程度の日本語化を目指す事になります。

すべてのアプリケーションで、問題なく日本語を扱えるとは限りません。

それから、ご紹介する方法で日本語化したとしてもメニューの表示は、日本語には変わりません。
日本語のメニューを持つアプリケーションを導入した場合は、日本語でメニューが表示されますが、OSのメニューや元々、導入されているアプリケーションのメニューはそのままです。


さて、日本語化の作業を開始する前に「Nokia 5730 Xpress Music」の状態を確認してみましょう。

私の「Nokia 5730 Xpress Music」は、「簡体中国語」の入力に対応したマレーシア版です。

中国や香港で売られている所謂「中国版」の一種になり、なんと、元々導入されている中国語フォントには、日本語の文字も含まれているのです。

つまり、日本語フォントを導入しなくとも、ある程度の日本語の表示が可能。
流石に入力は無理ですよ。

これは「S60」に限った話ではなく、「S40」の中国語版のフォントにも日本語の文字が含まれています。

しかし、上手くするとフォントの置き換えができる可能性がある「S60」と違って、「S40」フォントの置き換えができないので中国語版以外を買うと、日本語化とは縁が無くなってしまいますので要注意。

もっと低価格な「S30」の中国語版でさえ、ある程度、日本語の表示が出来たと思いますが、そもそも「S30」では、機能をアプリで補完することが出来ないので、日本語環境を強化できず、「日本語のSMSが表示できる」程度で終わってしまいます。


では、出荷状態の「Nokia 5730 Xpress Music」で、どの程度日本語が表示できるかテストしてみましょう。

下の画像は、受信した日本語のSMSの表示画面です。

標準フォントで日本語SMS表示

本文の下には、半角数字、全角数字、全角かな、全角カナ、半角カナ、半角英字、全角英字を記述していますが、半角カナ以外は、一応、表示出来ています。

句読点の位置が変と言う問題はありますが、そう見難いフォントでもありません。

Eメールはどうでしょうか?

標準フォントで日本語Eメール表示

テストすると、UTF-8でエンコードされたものは表示できましたが、JISでエンコードされたものは文字化けしてしまいます。

やはり、文字エンコードの問題が出ましたね。

これでは、普通に日本語のEメールを受信するのは無理です。

ウェブも確認してみましょう。
ブラウザとして、標準アプリの「WEB」を使います。

標準フォントでUTF-8のサイトを表示

UTF-8の日本語ウェブサイトは、表示できましたが、SJISやEUCで記述されたウェブサイトは文字化けしてしまいました。

標準フォントでEUCのサイトを表示

またしてもエンコードの問題です。

このままの状態ですと携帯電話本体では、日本語入力できないと言う問題がありますが、「Noia PC Suite」を利用すれば、Contacs(電話帳)を日本語で入力する事は可能です。

また、PC上の「Microsft Outlook」に日本語で入力して同期すれば、Contacs(電話帳)、Calendar(スケジュール)、Notes(メモ帳)を日本語で表示させる事も可能です。

ウェブ閲覧の問題も、「Oprera mini」というフリーのブラウザを導入すれば解決。

Javaアプリなので「S60」用だけでなく、「S40」用もありますよ。

このブラウザーは、「UTF-8」の他、「SJIS」、「EUC」のエンコードにも対応しているので、標準のブラウザで表示出来なかったサイトも閲覧できます。

Opera miniでeucサイトの閲覧

Eメールも、ウェブメールを使う手もありますし、「mMail」というメールクライアントならJISエンコードにも対応しているそうですが、試したことがないので実力の程は不明です。

「Opera mini」にしても「mMail」にしても、標準のアプリのエンコードがショボイので、高機能なサードパーティのアプリで代用して、問題を解決しようと言う手ですが、これも中々有効です。
※インストールしたアプリケーションが不具合を引き起こすこともあります。アプリケーションのインストールは自己責任で。

他にも便利なアプリがあるので探してみてください。


このように、「中国語版」の場合は、日本語入力さえ諦めれば、ある程度快適な日本語環境の構築が可能なのです。

しかし、個人的には入力できないと嫌です。

そして、それ以前に標準のフォントの日本語表示は美しくない。

と言うことで、次回はフォントの置き換えにチャレンジしてみます。


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